2010年の年初あたりからずっとこのテーマに取り組んで来ているが、ご存知の通り、なかなかうまく行っていない。僕のマインドセット変革の妨げは、他人の評価を気にする生き方そのものである。何度も手を変え、品を変え、アプローチを変え、読む本を変え、セルフトークを変えて挑んで来ている。前進していることは感じているのだが、一歩進んで三歩下がる、そんな感じだ。特に息苦しい時は、「他人の評価を気にするプライドの高い自分」になかなか気がつかない。先日、我が親友からもらった一言。「まだまだ重たい、重たい。もっと軽く考えろ。」この一言がずっと心に残っている。何かの理由なり理屈を見つけないと先に進めない私に対しては特に役立つ一言だ。
今年のゴールデンウィークのテーマの一つが、息苦しさからの脱却であった。重たい会社の変革プロジェクトのストレスから、正直、この三ヶ月は生活を全く楽しめていなかった。失敗できないプロジェクトという重しと自分に対する評価というプレッシャーも加わり、息が抜けなかった。
そんな中、もう一つのゴールデンウィークのテーマである「娘の自転車補助輪外し」に付き添っていた。(娘には大変申し訳ないのだが、最初は付き添うという程度でしかなかった。)ところが、ふたを開けてみると、付き添うどころか、娘に休憩時間をほとんど与えず、「よし、もう一回」を連呼していた。練習開始から三日目の今日、娘が自分自身で補助輪無しの自転車を漕げた瞬間、我を忘れて喜んだ。こんなに嬉しかった体験はこの数年なかったのではないかというくらい、大喜びしてしまった。
この出来事が自分にとってもターニングポイントになった。息苦しさからすっかり抜け出せた。このターニングポイントを忘れたくないと思い、なぜ自分がこれほどまでにも嬉しかったのか、改めて考えてみた。(当然のことながら、最終的には娘が実現したことであるけれど。)出来ないことばかりを嘆くスタンスで接していたら、この喜びには到達できなかったと思う。「どのようにしたら娘が自転車を漕げるようになるのか」をひたすら考え、いろいろと試してみる中に楽しみを見いだしていたと思う。途中から、「これは絶対に行ける」と確信してからはその気持ちも加速していった。
このプロセスからの学びを明日からの仕事にも是非活かしたいと思った。折角の学びのプロセスなので、もう少し深掘りしていきたいと思う。
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